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A Life With Adult ADHD

2014年にADHD持ちであることを確信し、2017年に自身のサイコパス属性に気が付いた一人会社IT社長のブログ

快適に人生をやり過ごすために。【皆さまのADHDブログ

筒井康隆がほぼ消えた?

読書 カメラ GR_Digital_III

小中学生時代にハマった筒井康隆だが、現在本屋ではほとんどその著作を見ない。

寂しいというより意外である。

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最近「旅のラゴス」はワリと見掛ける。気はする。

旅のラゴス (新潮文庫)

旅のラゴス (新潮文庫)

後は「時をかける少女」シリーズ。(実は読んだことない)

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

七瀬ふたたび (新潮文庫)

七瀬ふたたび (新潮文庫)

検索結果の最初にアニメが表示されるのが面白い。

時をかける少女 通常版 [DVD]

時をかける少女 通常版 [DVD]

よいアニメだったけれど。

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ややマニアックな書店では「虚構船団」を見掛けた。

虚航船団 (新潮文庫)

虚航船団 (新潮文庫)

よく出来た小説だが、今読むと「この人は何と戦っていたのだろう?」と思うかもしれない。

「虚人たち」。面白かった記憶は残っているが「虚構船団」ほどのインパクトはなかったように思う。

虚人たち (中公文庫)

虚人たち (中公文庫)

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個人的に今でも「これは相当な傑作ではなかったか」と思うのは以下の作品である。(また読み返してみよう)

エロチック街道 (新潮文庫)

エロチック街道 (新潮文庫)

ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集 (新潮文庫)

ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集 (新潮文庫)

ヨッパ谷への下降は、昔は独立した短編集だった。「自選ファンタジー傑作集」ではなかった。

次点は「薬菜飯店」。実に爽快なデトックス作品。(読めば分かる)

薬菜飯店

薬菜飯店

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なぜ筒井康隆が売れなくなったのか。と考えてみると、筒井康隆が破壊しようとした権威やらもっともらしい批評やらを、ネットが完膚なきまでに叩きのめしてしまったからかな、という気がしないでもない。

あるいは筒井康隆が戦ってきたスキームが、とうの昔に解体されたのかもしれない。今は誰も「純文学は高級。SFは低俗」などと言わない。10年前には綿矢りさが芥川賞を取った。今年は「花火」である。かつての『純文学』など今はどこにも存在しないのだ。

いや、そんなことではなく、根本的に、フィクションが30年生きのびるのはとても難しいことなのかもしれない。生き延びるのは、ごく一握りの神話のみなのだろう。

10年前はまだついこの間のような気がする。

20年前は、古いけれどまだ理解できる。

30年前は、もはや別の時代となってしまった。

The times, they are a-changin' なのである。