A Life With Adult ADHD

2014年にADHD持ちであることを確信し、2017年に自身のサイコパス属性に気が付いた一人会社IT社長のブログ

快適に人生をやり過ごすために。【皆さまのADHDブログ

2013/12/04早朝

田んぼと用水路沿いを散策している。昼休みなのだ。気持ちのよい道である。

空間が少しだけ歪んだ場所がある。近寄ってみると、陽炎よりも少しソリッドな揺らぎで、人の形をしている。

なるほど。透明人間だ。しかしこの人、黒いシルクハットをかぶっていて、非常に目立つ。折角透明なのに、台無しではないか。

「なぜ、帽子をかぶっているのですか」と聞いてみる。

「おまえの知ったことか」と返って来た。

返答は日本語だが、イギリス人らしい。人にはいろいろ都合があるものだ、と思いながら仕事に戻る。午後一の、株式投資に関する講演会で、講師として呼ばれているのだ。

「アベノミクス云々。オリンピック関連株云々」などと適当に話を済ませる。

質疑応答の時間で「わたしは株式投資などしない。なぜなら金利で暮らせるからだ」というクレームが入る。さぞかし金持ちなのだろうが、わたしに言われても困る。ごまかしながら逃げるように退場する。聴衆の皆さんはわたしに同情的なようだ。

講演会は、ホテルも兼ねたビルの屋上で行われていた。エレベーターに乗って仕事場に戻る。

途中のフロアで降りると格闘ゲーム「ストリート・ファイター」のそっくりさん大会をやっていた。わたしが「リュウ」に最も似ているということになる(現実は吉田類に似ている)。昇竜拳のポーズをしてくれ、と言われて苦笑しながらこぶしを突き上げて飛び上がる。竜巻旋風脚もリクエストされたが、さすがにそれは出来ない、と断る。

エレベーターに戻って、次はホテルのフロアで降りる。部屋の掃除をする人がいて、商談をするエリアがあり、皆忙しそうだ。幾人かとすれ違って名刺交換する。女性の営業である。以前どこかでお目にかかりましたね、と雑談をする。

ここから先は階段で降りることになる。

ラフな格好をした若い男たちに両脇を固められる。わたしの顔を見てニヤニヤしている。何だか気持ちが悪い。どういうことだ?と聞いてみると、階段が恐ろしいことになっていると伝えられる。途中のフロアに逃げることは許されない。目的のフロアでしか、降りてはいけない。

恐ろしいとはどういうことか。と聞くまでもなかった。階段に入ってみるとその理由が何となく分かる。いろいろなモノが乱雑に散らばっている。そしてとても暗い。かすかな非常階段の照明を頼りに降りる必要がある。

気味が悪いから一足飛びでどんどん降りる。今は20階で、行きたいのは4階である。降りながら気分が悪くなっていく。途中のフロアで一旦休憩しようと思うが、それは許されないのだ。

冷静になって辺りを観察してみると、特に不潔なわけでもないし、危険な生物がいるわけではないようだ。何といってもホテルを兼ねた商業施設である。危害を加えられるはずはないだろう。一生懸命階段を降りながら考えてみる。

とすれば、何かたちの悪いいたずらではないか。障害物の脇に着地しながら、ふと気が付く。分かった。こういうことなのだ。別に、大して恐れることはなかったのだ。