A Life With Adult ADHD

2014年にADHD持ちであることを確信し、2017年に自身のサイコパス属性に気が付いた一人会社IT社長のブログ

快適に人生をやり過ごすために。【皆さまのADHDブログ

仕事の出来る人

「出来る人たち」が集うミーティングに参加する機会があった。

民間の、いわゆるエリートぞろいである。(恐らくは)東大京大早慶旧帝を出て、一流企業の一線で仕事している人たちだ。

一口に「出来る人」といってもいろいろなタイプがある。わたしの属する業界で言えば、たとえばコーディングが速くて質が良いというタイプ。システム構築作業のスピードが速く正確というタイプ。設計作業が速くて正確というタイプ。細かい技術(パラメータや機能)に詳しい生き字引タイプ。部下上司顧客との調整が上手いタイプ。適材適所とか水を得た魚という言葉があるが、人にはいろいろなタイプがあるものだ。

一流企業のエリートコースで活躍する人を取り揃えたミーティングを観察していると、どうやらコミュニケーション能力に長けている人が多いように思う。裏を返せばそういう人が出世するということであろう。

一口にコミュニケーション能力といってもその働きは多岐に亘る。単に喋りが上手い、というだけではない。

聞きながら思わず頷いてしまう説得力。人の話を聞いてその背景まで瞬時に理解する洞察力。空気を読む力。人を引き付けるオーラ。正しい方向にミーティングを作り、引っ張っていく牽引力。単に頭の回転が速いというだけではない。彼らの高度な腹の探り合いには、感心することしきりである。

もちろん、コミュニケーション能力に長けた人ばかりではない。生き字引系の人や、設計が速い系の「出来る人」も参加している。ことミーティングという場においては、そちら方面の出来る人は、全く目立たないか、あるいは逆に悪目立ちしてしまうのが面白いところである。

いずれにせよ感心するのは「出来る人たち」は明らかに一般ピープルとは地力が違うということだ。才能の違いである。彼ら(彼女たち)が、ある種の能力についてはかなりのアドバンテージを持っていることは、認めざるを得ないのだ。

「仕事が出来る人の9つの習慣」とか「出来る人がやっている6つの実践」などというTipsを良く見かけるが、表面的に真似してもどうしようもないのだな、ということがよく分かる。

しかし同時に、われわれ一般ピープルが絶望する必要も全くないとも確信する。イチローだって打率が4割を超えることはない。彼の成績に肉薄する選手は常にいる。また、イチローが全てのポジションを完璧にこなすわけではない。(相当いい線は行くだろうが)。

明らかな才能の違いがあったとしても、人間の能力をかけ離れた圧倒的な能力であることは稀である。いや、むしろ人間の能力をかけ離れているような成果物は、受け入れられることはないだろう。説得力があるということは小学生でも納得できる「当たり前のことを言っている」のに他ならないからだ。天才と基地外は紙一重という言葉がある。そんな紙一重がミーティングに出てきたとしても、誰も彼の言うことが理解できないに違いない。

エリートと一般ピープルが違うとはいっても「さほどかけ離れているわけではない」のである。

彼らほど頭の回転が良くなくても、ちゃんとした世界観を持っていたり、胆力があったり、話が上手かったり、経験があったり、それこそ人柄が良かったりするだけで、それなりに通用するものである。かつて巨人にいた川相を思い起こせばよい。3割打つことはなくても、バントに秀でていれば立ち位置が定まるし、重宝されるわけだ。イチローを9人揃えるわけにはいかないのだから。

人柄や経験(を解釈すること)、それから世界観を持つことは、幸いなことにある程度は努力で律することができる能力である。才能の違いはいかんともしがたいが、相手が自分より優れた才能を持っていたとしても、同じ土俵で戦ったり協業したりすることは十分に可能なのである。

補足)
川相さんだって相当な才能と努力の人であることは間違いないですけどね。