A Life With Adult ADHD

2014年にADHD持ちであることを確信し、2017年に自身のサイコパス属性に気が付いた一人会社IT社長のブログ

快適に人生をやり過ごすために。【皆さまのADHDブログ

帰省初日

新幹線の指定席を取っていた日の朝。NHK FMの朝のニュースで、早朝に新幹線の停電トラブルが起きたことを知った。

現在は復旧しているとのことだったし、新幹線に乗るのは4時間後だったから「まあ、大丈夫だろう」と思っていた。

家族で朝食を食べ、池袋でお土産や弁当を購入して、上野駅の新幹線のホームに行ってみたら、それほど大丈夫というわけではなかった。発車時刻がきっかり一時間遅れていたのだ。つまり、10時発の新幹線が11時に発車するという運行状況である。別の特急電車と連絡しているから、出発を遅らせるわけにはいかない。自由席で行くしかない。

仕方ないので自由席車両に並ぶことにした。目的の新幹線の自由席は後寄りの1~3号車と、前より7~9号車だった。後よりの乗車口には、既に10名前後の待ち行列が出来ていた。妻に「前の方が空いているかもしれないから見て来て」と言われて行ってみたら、少し列が短かったので家族を呼んだ。

目的の新幹線の、一本前が発車した頃だ。時計を見ると、少し余裕があるように思えた。「ちょっとビール買ってくる」といって、小走りで缶ビールを買って、戻ってみたら、新幹線が既に来ていて、荷物と家族は消え、ドアは閉まっていた。

「ん?なんだ?どういうことだ?」

動き出した新幹線の窓から、家族が手を振っているのが見えた。

状況を把握したのは新幹線が見えなくなってからである。缶ビールと弁当(池袋西武で仕入れた味噌カツ弁当と上の子用のナポリタンとポテサラ)の入ったビニール袋を抱えながら、わたしは激しい後悔にさいなまれていた。なぜビールを買ってしまったのか。駅弁にビールは欠かせないからだ。では、何であらかじめビールを買っておかなかったのか。これからどうする。子供の切符はわたしが預かっていたし、わたしの乗り継ぎ先の切符は妻が持っている。子供の乗車券を確認されたらどうしよう。いや。自動改札を通った場合は乗車券はチェックされなかったっけ?次の電車は?20分後だ。ホームをうろついていたわたしは、手が震えているのを感じた。頭の片隅で、パニックになると人は手が震えるんだな。と思った。

妻から「別の車両から乗ったと思っていた。連絡駅のホームで待つ」というメールが来た。

・・・。確かに、それしかないな。

切符が分散してるんだから、家族一緒じゃないと動けないわけだ。

少し気が楽になってきた。

考えてみれば、電車が一本遅れただけじゃないか。連絡する特急電車の指定席が取れないのは痛いが、自由席が二つもあれば子供は座らせられるし、大人も疲れたら交代して座ればいい。ずっと満席ということもないから、いつかは座れるだろう。

ちょっとしたアドベンチャーだ。忘れられない家族の思い出にもなった。良かったじゃないか。

20分後に家族とは合流できた。妻からは特急の自由席を取るんだから急げ。さっさと行動しろとせかされたが、子供たちから怒られることもなく、ガラガラだった自由席もしっかり確保できた。

状況は同じだったのだが、パニック・モードとポジティブ・シンキング・モードでは、全く世界が変わって感じられたのが面白い。楽観主義は大事だと思ったのだ。