A Life With Adult ADHD

2014年にADHD持ちであることを確信し、2017年に自身のサイコパス属性に気が付いた一人会社IT社長のブログ

快適に人生をやり過ごすために。【皆さまのADHDブログ

「Buddha In Blue Jeans」を読んだ

無料の電子書籍である。(PDF版「Buddha In Blue Jeans」ダウンロード

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著者はTai Sheridanという方。鈴木俊隆(Wikipedia)のお弟子さんだそうだ。

この本、禅の入門書としてかなり良いと思う。とても分かりやすくて、レベルも高い。日本の禅関連書籍は「ビジネスに効く」などの売らんかなスイッチが入ってたり、逆にやたらもったいぶってたりして、こんな感じの本は見当たらなかったように思う。

ちょっと引用してみよう。

Give Thoughts Room
 
Your thoughts are just your thoughts.
They are not your life.
They are your thoughts.
Make a room as big as the sky in your mind.
Your thoughts can be clouds that float through.
Some of your thoughts are clear.
Some of your thoughts are muddy.
Belief is just thought.
An open mind isn't attached to thinking or belief.
Thoughts can be a jail.
Watching them coming and going lets you out to play in the universe.
Please enjoy watching your thoughts come and go!
You will learn this sitting quietly.

ちょっと野暮だが、翻訳してみる。

思考を包んでみよう
 
思考はただの思考に過ぎない。
人生とは違う。
あなたの思考に過ぎない。
心を青空のように大きく持ってみよう。
思考は心に浮かんだ雲となる。
あるものはくっきりとしているが、
あるものはぼんやりしてる。
確信などといっても、所詮はただの思い込みだ。
開いた心は、思考や思い込みなんかにとらわれない。
思考は、時に牢獄となる。
そんなものは、来るに任せ、行くに任せて、あなたは広い宇宙に遊びに出かけようではないか。
来るものは拒まず、去る者は追わず。のんきに眺めていればいい。
坐禅を組めば、分かることだ。

「Sitting quietly」を「坐禅」と訳したが、この本によれば座り方は何でもよいそうだ。椅子に座るもよいし、木に寄りかかってもよい。ソファも、座布団もOK。個人的にはとても納得できる考え方だ。

こんな感じで数十ページ進む。通勤中に読むのがちょうどよい。座れた時などは、背筋を伸ばし、坐禅したつもりで読んでみる。いい気分になり、通勤時間が短く感じられる。

しかし。

思わぬ副作用が出てきた(ような気がする)。

生きることにワクワクしなくなったのだ。

どういうことか、考えてみた。

仏教の本質の一つは「無」である。ニーチェは仏教にニヒリズムを見たし、ショーペンハウエルも「生を否定して涅槃を得る」という仏教の思想に、大いに共感していたはずだ。現代でも、ヨーロッパでは仏教は無神論(積極的に神を否定する宗教)と見做されている、と聞いたこともある。

怒りや欲望を消して、静かに生きる。禅の目標の一つであろう。

でも、はっきり言って、そんな態度で生きていても楽しくないじゃん、と思う。小学生のように毎日をワクワク過ごす方が、よほど楽しいに違いない。実際、この本を読み、坐禅のマネゴトをして数日が経ったら、見る夢が詰まらなくなってきた。

むしろ、思考や思い込みにある程度囚われた方が、楽しいんじゃないだろうか?

ちょっと禅とは距離を置いて過ごしてみようと思っているのだ。