A Life With Adult ADHD

2014年にADHD持ちであることを確信し、2017年に自身のサイコパス属性に気が付いた一人会社IT社長のブログ

快適に人生をやり過ごすために。【皆さまのADHDブログ

ニーチェ「この人を見よ」

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ニーチェ最晩年の作。

ニーチェの中では、この本が一番読みやすくて、力づけられる気がします。

他の本は、基本的にピンと来ませんな。

ニーチェ
キリスト教、従来の価値観、哲学を徹底的に否定した人。

「アンチテーゼ」の人。

徹底的な無神論者。

無神論とは「神を信じない方が人間は正しく生きることができる。よって積極的に神の存在と信仰を否定する必要がある」という立場です。(恐らくは)一般的日本人の「神さま?どうなんですかね?」という曖昧な態度(≒不可知論)とは別物です。

それからキリスト教由来の道徳否定。

全てを否定する「超人」として生を謳歌し、人間性を取り戻すことを主張している、そこは何となく分かるんですが。

宗教に関しては「結婚式は教会で、葬式はお寺で」「神降臨!」「トイレの神様」的な生き方思想に関しては「諸行無常」「世間さま」「今が大事」的に曖昧に生きている日本人には、ピンと来ないのが当たり前。

それでも時折フムフムなどと読み返してしまうのは、まあ、こんな本を書く人が他にいないからでしょうな。

たまに「いいねえ」と思うこともあるし。

先日も久しぶりに読み返して「ああ。これ分かるなあ」と思った箇所がありました。

ちょっと長くなりますが引用。

出来のよい人間は、堅くもあるが、同時に弾力性をもって、よいにおいのする木で彫られているということ、これがその目安である。彼が美味と感じるのは、彼の健康に役立つものだけである。彼の満足、彼の食欲は、健康に役立つ限度が踏み超えられると消失する。傷を受けると、彼はその治癒の薬を感じ当てる。彼は都合のわるい偶然事をおのれの利益になるように利用する。要するに、彼に死をもたらすものでないかぎり、彼を強化するのである。彼は彼が見、聞き、体験する一切のものの中から本能的に選び集めて彼の総額を作り出すのである。つまり、彼は選択の原理であり、多くのものをふるい落とす尺度である。 (中略) 彼があらゆる種類の刺戟に対して示す反応は緩慢である。 この緩慢さは、長い間の用心と意識的な自負感とによって身につけたものである。 --- 彼は近づいてくる刺戟を吟味するのであって、みずからすすんで刺戟を迎えることは決してしない。彼は「不運」とか「罪科」とかいうことを信じない。彼は、自分についても、他人いついてもきちんと決着をつけて、あとまでもちこすことをしない。それは彼が忘れることができるからである。 --- つまり、彼はすべてのことが彼のためになってこないわけにはいかないほどに、強健なのである。

岩波文庫P22。強調は引用者による)

食べすぎたり、飲み過ぎたりすることなく、イヤな人やイヤな情報に振り回されることなく、自分で自分をコントロールすることが大事なのだなあ、と心するのです。
自らを強化するために!